ネプトの日記

つらつらと書きたいことを書いていきます

「チーズはどこへ消えた?」を読んだ

今回はスペンサー・ジョンソンさんの著書「チーズはどこへ消えた?」を読んだので、本書について書いていこうと思います。

タイトルはすでに知っていましたが、まだ読んだことがなかったのでクリスマスイブの休みの日に読みました。

ページ数は少すぐに読み終えることができますが、学ぶ事が非常に多く、この本が多くの人に読まれていることにも頷けます。

 

 

あらすじ

登場人物は2匹のネズミ、スニッフとスカリー。2人の小人、ヘムとホー。登場人物は皆性格が違いますが、チーズを手に入れると幸せという部分は共通しています。

2匹と2人は毎日のように迷宮でチーズを探し回っていました。2匹と2人にとってチーズは最も大切なもの。

チーズを探し求めていたある日、チーズ・ステーションCという場所で、好みのチーズを発見します。それからは毎日のように2匹と2人はチーズを食べにチーズ・ステーションCに向かいます。

2匹のネズミは好みのチーズが見つかってからも、毎朝一番にチーズステーションCに走り、何か変わったことがないか毎日調べ続けました。そんな2匹の生活は好みのチーズが見つかってからも変化はありませんでした。

一方、小人たちはチーズ・ステーションCに毎朝歩いて行っていましたが、チーズ・ステーションCの近くに引っ越します。そのうちチーズがあることが当たり前になっていき、迷路を探索したり周りに注意を払うことは無くなりました。

チーズを見つけて一生安泰度と思ったある朝、チーズを見てみるとチーズがなくなってしまっています。

ネズミ2匹は毎日注意を払っていたので、少しの変化に直感的に気づいていたため、チーズが消えてすぐに別の新しいチーズを探しに行くことができました。

小人2人はチーズがあることに慢心していたため、チーズが消えた事実を受け入れられず、なくなったチーズを探すだけで、新しいチーズを探すことはありませんでした。最初はチーズを探すことがなかった2人。しかし次第に考え方に違いが生まれてきて。。。

そして2匹と2人は新しいチーズを見つけることができるのか。

 

この話で出てくるチーズとは人生で求めるものを表しており、そして迷路はチーズを探し求める場所を表しています。

例えば、社長になりたいという目標であれば、チーズは社長という地位であり迷路は会社ですね。

このように自分のチーズと迷路は何か、そしてどの登場人物像が自分に似ているか、など自分に当てはめながら読んでみると、本書の内容がより入ってくると思います。

 

印象に残った点

チーズが大事であればあるほどしがみつきたくなる

チーズがなくなったとき2人の小人は新しいチーズを探しに動けないでいました。それはチーズが大切だったからです。

チーズが消えたとき、現実を受け止められず、まだチーズがあることに期待し続けていました。そして、なくなった理由ばかり考えて昔のチーズに固執していました。

 

現状維持は退化という言葉を体現していると思います。

無くなったモノに固執する。いけないこととは分かっていても、ついやってしまうのではないでしょうか。例えば、別れた彼女のことをずっと考えてしまい前に進めないなども当てはまると思います(僕に彼女がいたことがないのでその気持ちはわかりませんが....)。

何かを得たからといって、歩みをやめてそこに停滞しようとし続ければ、失った時に失った時の失望が大きく次の行動に移すことが困難になってしまうと思います。

そこで何か目標を達成した時こそ、そこで慢心するのではなく、次に向かって進み続けることが大切になると思いました。

彼女ができた場合は、彼女を今以上に幸せにしようとし続ける、などでしょうか。

チーズにしがみ続けるのではなく、新しい目標を設定して新しいチーズを探し続けることを意識しようと思います。

 

恐怖がなかったら何をするだろう?

皆、自分にとって好みのチーズを見つけたいと思っているはずです。

しかし、チーズを探しに動けない人は多いのではないでしょうか。その理由の多くは、一歩踏み出すことへの恐怖心です。

恐怖心さえなければと思うことは非常に多いです。興味のあることはたくさんあっても、実際に行動することはできず、結局何もせず終わることが多々ありました。

しかし恐怖心を乗り越えなければ、新しいチーズを見つけることができません。チーズを失ってなくなった理由、チーズが見つからない理由を探すだけでは何も変わりません。恐怖心に打ち勝ち一歩進まなければ、チーズが見つかる可能性は限りなく低くなります。

 

人間は恐怖心を実際よりも大きく考える生き物であることが分かっています。

私も恐怖心を過大に考えてしまい、行動が遅れたり、行動すらできなかった経験は多くあります。

恐怖心がなかったら何をするだろう?この問いに対して思いつくことはたくさんあります。この問いの答えが本当に自分がやりたい事ではないでしょうか。

私もこの問いに対する答えはいくつかあります。この答えを実現させようと行動することで、人生はより幸せになっていくのではないかと思います。

このブログに関しては、恐怖心に打ち勝って始めることができたことの一つです。最初はブログを始めることを躊躇っていました。自分の文章がネット上に出る恐怖心があったからです。しかし、一歩踏み出してみると、楽しみながらブログを書き続けることが出来ています。会社以外での目標ができたので、生活に充実感が増したと感じています。

ブログを始めることができたという経験は私にとって大きな経験になりつつあります。恐怖心に打ち勝った経験を積み重ねていくことで、耐性が付いていき恐怖心という壁が低くなってくるのだと思います。

 

私たちの行動を妨げる、恐怖心という大きな壁。この壁を乗り越えた人が人生において本当に幸せを掴めるのだと思います。欲しいチーズがあっても動けずに諦めてしまう。そんなことがないよう、これからの人生を歩んでいきたいと思います。

 

終わりに

学生時代、チーズは与えられていたと思いました。大学合格、文化祭・体育祭で優勝、就職、卒業論文完成....。学生時代の私にとって欲しいチーズが迷路のどこにあるかはなんとなく想像できました。

しかし、社会人になって人生の選択肢が膨大になりました。社会人になった私は、まだ新しいチーズがどこにあるか迷路の中探している状態。もしくは、どんなチーズが欲しいかすら分からずどの迷路を進むべきか迷っている状態かもしれません。

私の今の状態は、まずいチーズ(本書では古いチーズと述べられていました)を食べ続けている状態です。やりたいことはたくさんありますが、まだほとんど事に対して行動できていない状態です。来年は、欲しいチーズを明確化して、迷路を進み、新しいチーズを見つける。そんな年にしたいと思いました。